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この記事は、個人的な古い旅日記を加筆・修正し、アップしたものです。
文中に登場する交通機関や宿泊施設などは、現在では存在しない場合や、内容が大幅に変わっている場合がありますので、ご注意ください。
なお掲載している写真は、
KENKO ケンコー フィルムスキャナー KFS-500 BK ブラックでネガフィルムをデジタル化し、一部修正して使用しています。

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【1998年 北陸の旅 その6】
小木からグリーンヴィレッジユースホステルへ向け、佐渡を歩いて横断。

1998年10月02日、朝6時、海鳴りで起床。すっかり晴れていた。

日購入した食料を一部消費し、ズームイン朝の新潟版を見ながら、ゆっくりと出発の準備。

7時50分、佐渡グリーンヴィレッジユースホステルへ向け、佐渡島徒歩横断を開始!

民宿さかやを出発してすぐ、佐渡一番の幹線道路・国道350号線に出る。道路の整備状況は良好で、峠をゆっくりとせり昇る。あまり交通量は多くない。途中、3度ほど道路工事に出くわす。もちろん、佐渡を歩いて横断していそうな人なんぞ、居そうな雰囲気は無い。
途中、霧雨、スコール、そして大雨。風、強風、突風。
瞬間的に天気が変わる。日本海側のスイッチオン・オフ型の気象には慣れているはずなのに、やはり歩いていてしんどい。それでも、荒れ狂う空は何とも気持よかった。
真野で再び日本海に出る。絵に描いたような荒波。

10時14分、鉄砲鼻ドライブインで休憩。
小木から2時間ほど歩いた高台の突堤に、ありがちなドライブインがあった。ここに至るまで、国道沿いながらも店らしい店に殆ど出くわさなかったため、迷わず入店する。
ダダッ広いホールのような食堂に、またしても客1人。が、案の定、年配の団体客がドヤドヤ入ってきて、店内はすぐに賑やかになった。
それにしても、焼肉定食が1,300円とは。。。
眼下には地響きのような轟音を立てる荒波。天気予報どおり、雨は止む。10時48分、そそくさとこのドライブインを出発する。

12時45分、喫茶ボヌールで休憩。
雨は降ったり止んだりを繰り返しつつも、徐々に落ち着きを見せ始める。同じような色合いの海岸線が延々と続く。
小木を出てから初めて、いちおう街らしい街「真野」に歩き着いた。ただ一本のメインストリートが延々と続く。赤いカラー歩道には似つかわしくない、古い板張りの家並み。漁村特有のグレーな家並みにの中に、商店が軒を連ねている。
真野の市街地のほぼ北端、国道350号線から一歩県道に入った一画に「喫茶ボヌール」の看板があった。夜は恐らくカラオケバーになるところだろう。外のわびしさとは対照的に、店内はなかなかの賑わいだった。
この店ではピラフ類が530円。さっきのドライブインがいかに「観光地価格」であったかが分かる。食事は済ませていたので、アイスココア(430円)を注文。生クリームがたっぷりと盛られた、パフェもどきの一品が出てきた。13時28分、畑野へ向けて出発する。

14時26分、畑野十字路で休憩。
島の中央部にわずかに広がる平野に出た。思わず、ここが島であることを忘れさせてくれる風景。このあたりまで来ると見通しは良く、歩道も広い。
途中、佐渡島に上陸して初の?コンビニエンスストア「セーブオン」を発見。
すぐに畑野の市街地に入った。真野と同様、人通りの無いカラー舗装のメインストリートが続くが、家並みに「漁村らしさ」が無いためか、ここでも島にいるという実感が薄れてきた。。。
思いがけず、大きなバス待合室が出現した。畑野十字路という場所である。
ここで1時間ほど休憩。歩いている間はTシャツ1枚でも汗ばむくらいだったが、さすがに秋だ。ダダッ広い待合室で1人佇むと、寒気すら感じられた。

15時30分、はたの温泉で休憩。
畑野十字路を出発して間もなく、途中で足が止まった。偶然にも、「はたの温泉」という日帰り入浴施設を発見してしまった。。。
温泉の存在自体は事前に把握していたのだが、この施設の存在は知らなかった。当然、迷わず入る(笑)。
島の中央部の平野を見下ろす、「ほんのちょっとした」高台にある浴室の大きなガラス窓からは、まっ平らな田園に「緑と黄色のカーペット」が広がっている様子が見える。しかも、日本海側特有のくっきりと定規を当てたような雲の影が、田んぼというキャンパスに天然の直線を描いていた。
さて浴室だが、1階は普通の大浴場、2階はエデンの湯?になっている。エデンの湯は、サウナ・ミストが付いているというだけで、実は1回の普通の大浴場と変わりが無い。
そして、待ちに待った?大広間があった。しかも、新しくて綺麗で空いている。ここで横になったら帰れなくなりそうな気持ちよさ。16時42分、堕落したい思いを振り切って(笑)出発する。

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日帰り温泉施設「はたの温泉」(正式名称:地域交流センター畑野温泉 松泉閣)は2013年6月現在、元気に営業しています。宿泊施設に関しては、同施設のすぐ裏手に「ロハスの館 こがね荘」という、素朴な温泉旅館があります。

ロハスの館 こがね荘
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17時30分、グリーンヴィレッジユースホステルに到着。
風呂上がりのウォーキングは、いつもどおり爽快!
やがて地図どおりのT字路に突き当たる。ここは新穂村のほぼ中心部。オレンジ色の西日が、くすんだ家並みを照らしていた。
今日の宿・グリーンヴィレッジユースホステルはすぐに見つかった。

小木〜グリーンヴィレッジユースホステル間32kmを歩いて走破!

宿の建物は、ガイドブックの写真のとおり、白いペンション風。犬に迎えられた。吠えない犬なので助かった。
チェックイン後、1時間ぶりに?すぐに入浴。部屋に戻ると、やや風変わりな間取りの客室が待っていた。畳の上に2段ベッドが3組、洋風のちゃぶ台にテレビ。
19時、夕食。今日一番の「まともな食事」にありついた。この日の泊まり客は、国籍不明の外国人男性が1名、ヘルパーらしき外国人女性が1名。日本語は達者な様子。。。さらに夕食後に、飛び込み?らしき2人組が入ってきた。
今日も、ユースホステルらしい、見知らぬ旅人どうしの会話に、夜がふける。

紹 介 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「佐渡グリーンヴィレッジユースホステル」は2013年6月現在、「パティオハウス グリーンフィレッジ」として営業しています。ユースホステルではなくなりましたが、宿のテイストは良い意味で変わっていないようです。

パティオハウス グリーンヴィレッジ
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